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      人間の森からの便り 〜 human forest later 〜    
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                       2006.03.05 1号
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      〜人間の森づくりが私たちの目指す未来です〜

          >> 創刊号のテーマ「道」 <<


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           ■ ヒューマンボイス ■
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★発刊にあたってのごあいさつ
 (株式会社ヒューマンフォレスト代表取締役 川人正臣)


◇ヒューマンフォレストはお陰様で5周年を迎えることができ、これを機に「人間の森からの便り」〜 human forest later 〜を発刊することになりました。

ヒューマンフォレストを日本語にすると「人間の森」となります。この社名のもととなったのは、元文部科学省副大臣を務められた小野晋也先生が提唱される「人間の森文明」に共鳴したからです。

humanforestのビジョンである「人間の森」とは、人間が自然から学びつつ、自然界や人間相互の調和と成長を追い求めてゆくという考えです。

さて、森に一歩踏み込んでみましょう。そこにはさまざまな生物が生息し、それぞれの役割をまっとうしつつ、全体が絶妙なバランスを保っています。

目を凝らし、耳を澄まし、五感をフルに働かせると、いろいろな生き物が棲息していることを体感できます。そこには命の営みがあり、<決して必要以上に他の生命を脅かすことのない>調和が保たれています。

これって、当たり前のこと、と思いがちですが、とても不思議なことです。当たり前のことならば、なぜこのお手本を私たち人間は真似しないのでしょうか。人間社会の現状を考えると、森で営まれている自然のバランスというものがどれほど完璧なものか、よく観察すればするほど頭が下がります。

私たち人間は、もう一度、自然の摂理にあった生き方をすべきときに来ているように思うのです。この偉大なる「当たり前」の姿を何とか実際の社会に実現できないだろうか。そこで、この当たり前のことをまず私たちから始めてみようと思ったのです。

この「調和のある成長」の考え方とシステムを人間社会に導入できないだろうかと考えたのが、「人間の森づくり」です。

この「人間の森文明」という理論を、机上の理想だけで終わらせるのではなく、まずは大きなことはできなくても、まずは自分の周囲、それは会社であったり、家族であったり、仲間であったり、そういう足元に、実際に「人間の森」を創ってみよう。

そんな思いを胸に、この理想に向かって目の前にある道を歩き出しました。微力ながらも、そのひな形的生き方ができたら、どんなにいいだろうか。と、夢を膨らませました。

しかし、実際に歩き出してみると、理想と現実のギャップに挟まれ、試行錯誤し、ずいぶんと苦しみました。私たちはどうも、坂の上の雲に向かって歩き始めたようです。

小野先生からも言われました。「遠き正しき目標を見据え、大局で判断基準を確立し、その目標に向かって歩き出すと、必ずその道すがら、解決困難な問題にたくさん出会うでしょう。そこで、どうすればいいのか。それは簡単ですよ。自分が着実に出来ることを決めて、それをやり続けることですね」

私たちはすでに坂の上の雲を目指して、遠く果てしない道を歩き出しています。いろいろなことがこれからもあるでしょうが、まずは今日の一歩一歩の歩を進めていくことが最善策です。夢や目標があるということはとても素敵なことだと思います。あとは着実に踏み出すことです。

それからもう一つ、こんな言葉を贈ってくれました。「夢出せ! 智恵出せ! 元気出せ! ―たとえどんな境遇にあっても、夢と智恵と元気さえあれば、なんとかなるものですよ。そうすれば、きっと時代や環境に適した、新しい道を開いていけるはずです。これからは常識が通 用しない激動の時代、混迷の社会です。伝統や慣習や文化を尊重しながらも、それにとらわれることなく、主体性を持ってやっていくことが大事です」

小野先生はこの「夢出せ! 智恵出せ! 元気出せ!」を「ゆちげ運動」として提唱されています。

私たちヒューマンフォレストは、5周年を迎えたこの年に、着実な一歩として『志の道』(仮題)という本をまとめようとしています。

「志の道」とは、美しい自然の中で、天地と響き合う自分の全き心を見出して欲しいという小野先生の思いから、愛媛県の新宮村というところに創られた未来への道です。志の道には、古今の先哲の箴言を刻んだ12の石碑が建てられています。この道をたどることによって、本来の自分自身を取り戻して欲しいという小野先生の願いがこめられています。

本メルマガ「人間の森からの便り」では、毎号その碑を1つずつ紹介させていただこうと思っています。因みに、石碑に刻まれた箴言は、松下幸之助、吉田松陰、勝海舟、坂村真民、徳増須磨夫、土光敏夫、陳渉、佐藤一斎、伊庭貞剛、西郷隆盛、安岡正篤、土光登美の12先哲です。

先人の言葉が、読者の皆様の「夢」を実現するための「智恵」となり、「元気」の源になりますことを祈っています。メルマガを通 じて、この12碑をご一緒に歩いてみましょう。どうぞおつき合いください。


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 ■ 志の道シリーズ(第1碑) 松下幸之助
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和歌山に生まれる。大正期に電灯用の改良ソケット(二又ソケット)を試作し
町工場を創立。松下の五精神(のちに七精神)を制定。個人から法人組織に
改組、松下電器産業(株)。終戦の翌日、幹部社員を集め平和産業への復帰
を通じて祖国の再建を呼びかける。昭和21年、PHP研究所創設、雑誌「PHP」
創刊。昭和36年、松下幸之助会長に就任。昭和55年、松下政経塾を開塾。

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>  自分には自分に与えられた道がある
>  天与の尊い道がある
>  どんな道かは知らないが
>  他人には歩めない
>  二度と歩めぬかけがえのないこの道


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(解説)
人生には、苦しいこともあるだろう。つらいこともあるだろう。途方に暮れてしまうこともあるだろう。少しきつい坂道にかかったとき、悪態をつきながら歩く人もいれば、路傍に咲く小さな花に喜びを感じ、坂道を楽しみながら歩いていく人もいる。

同じ道だというのに、人によって道の歩き方が違ってくる。要はその道が問題なのではなく、人の心のとらえかたの問題だということがわかる。

どうせ同じ道を歩くならば、有意義なものにしたい。他人には歩めない、二度と歩めないこの道なのだから。坂の上の雲をめざしつつ、天に感謝を捧げ、足元のささやかな幸せを一つひとつ味わいながら歩んでいこう。


※碑の一覧と写真、小野晋也先生の解説はこちらでご覧になれます。
http://www.humanforest.com/test/kokorozasi.html




編集後記∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 株式会社ヒューマンフォレストが5周年を迎えたのを機に、社外報「人間
の森からの便り 〜 human forest later 〜」を発刊することになりました。
 併せてホームページでも人間の森づくりをコンセプトにした情報を発信し
ていきます。
 
 お世話になっている皆様、これから新しいご縁がつながるであろう未知の
皆様、おつき合いの程、どうぞよろしくお願いします。
 


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◇株式会社ヒューマンフォレスト

◇発行者 川人正臣

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1号 2006.03.05

 

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